ボギャー
それは一昨日の夜のこと・・・
店から戻った時間はいつも通りだった。
「ただいま〜」
と玄関を開けると、サルサがものすごい興奮状態で迎えてくれたの。
「きゃ〜あ、ママよ〜っ、ママよっ!! きゃ〜、帰ってきたぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!」
とばかりに家じゅうを走り始めた・・・
「ズ、デ、デ、デ、デ、デ、デ〜〜〜!」
と奥の部屋まで走っていったかと思うと、
「ド、デ、デ、デ、デ、デ、デ〜〜〜!」
と戻ってきて居間にあるテレビに駆け上がり、再び
「ズ、デ、デ、デ、・・・・」
と風呂場まで行き、戻ってきて今度は3段式のキャットタワーのてっぺんまでよじ登る。
何が起こっているか飲み込めていないゴンちゃんは、ボーゼンとして床に突っ立っているだけ。そして、そんなゴンちゃんの頭の上をサルサは全速力で走りながらジャンプしていくのだ〜。
ところが今回、ズ、デ、デ、の途中でヤツは私の足の上を駆け抜けて行った。最初は「痛っ、踏まれた〜!」位だった痛みが数秒するうちに本気の痛さに変わっていく。見れば右足の中指の根元から指先にかけてまで、しっかり一本の引っかき傷がぁ・・・。駆け抜けるとき、後ろ足の爪で思いっきり蹴られたらしい。
「ボギャー!!」(のだめ状態)
ここでやっとヤツは、「アタシ、ナニカイケナイコトシタ・・・」に気がつき大人しくなってくれた。
「痛イケド、わざとじゃあないからダイジョウブだよ」
と言うと、すぐにラブラブ仲良しモードに変換。ネコ好きは、親バカですよね。