誰も知らない

three-gremlins2004-07-21

鈴をつけておかないと、どこへ行ったのかわからなくなる位小さいピカちゃんは、ゴンの愛情に育まれてすくすくと育ちました。バーミーズというネコは、姿かたちだけでなく性格や行動もユニーク。特に動きがすばしっこく、追いかけっこをして遊んでいてもついていけず、ゴンの目が点になることしばし。

だいたい小さめの物が紛失した時は、ピカの遊び道具と化した結果で、私の石もいくつかは犠牲になり、未だにでてこないものも多い。こんなにお転婆なら、わざわざ心配してピカンテという名前にする必要もなかった・・・

さてこの名前ですが、うちの父親には未知の単語だったらしく、最初に名前を教えた時も、
「・・・・(なんで、タマとかミーとか簡単じぁないんだ〜!)」
と無反応でした。
当時うちの父は、書道を教えていたのですが、その生徒さんのおばさま達もネコが大好き。小さな子ネコが家族に加わったのを発見して「んまぁ〜、カ、ワ、イ、イ!!お名前はなんというのですか?」と父に聞くのだが、覚えきっていない父は答えに困って「・・・・・・・・・」という日々がしばし続きました。(笑)

ピカが我が家にやってきてから1ヶ月経ち、父もやっとピカンテと呼べるように慣れてきた頃、異変が起こったのです・・・・・。

それまで、書道の生徒さんやその他の訪問者が来ても全く大丈夫だったピカンテが、ある日突然、来訪者に対して逃げ隠れするようになってしまったのです!原因は未だ不明ですが、きっと、ピカがいつもダイニングのイスに寝ている(なぜか昔からここが好き♪)のを知っていて、「あっらー、かっわいいっ!!」といって、おば様達の大きなお顔が近づいてくるのが恐かったのだろーか?とも思いますが。 そりぁ、ゴンの1/5位しかない小さな子ネコがゴンにぴったりくっついて寝ている姿は、誰が見たってかわいいものね、近づきたくなるのは当然。

そしてこの日を境に、玄関のベルが鳴ったらもう姿のない、うちに泊まりにくる友人でさえ、その姿を見ずに帰るという幻のネコになったのでした〜。
次回は、不思議なピカちゃんのお話をしますね。