マイ・フェア・レディ

three-gremlins2004-07-03

12月。クリスマス・ソングが街中で聞こえ始めた寒いとある1日、三味線屋へ猫を引き取りにいきました。
ブリーダーの奥さんは、項垂れて生気のない仔猫を抱えて部屋に現れました。持って帰るケージに入れられる瞬間に、仔猫は「この人がアタシのママになるの!?」と不安そうにチラッとこちらを見たのが、いまでも印象的。

うちに帰ってもそのコは、ケージの奥に隠れて丸まっているだけ。いきなりゴンザレスと対面させるのとまずいので、2、3日はケージの中で食事を与えたけれど、ミルクも飲まないし食欲もない・・・。

その一方で、ゴンが他の猫の匂いをかぎつけて、「フーッ、フーッ!」と興奮している。
「このままだと、このコ死んでしまうんじゃない?」と家族は心配し、思い切って外に出してゴンと対面させることに。

ゴンザレス:「・・・・・!」
・・・どうやらゴンは、自分のような成猫が出てくると思っていた、らしい。
それが、あまりにも小さな仔猫が登場したのだから、ゴンの驚愕ぶりは言うまでもない。
体がグラグラ揺れているほど、動揺している。
しかし次の瞬間、

仔猫を抱きかかえてペロペロ舐めはじめた・・・!
どうやら、ひ弱な仔猫を前にして、ゴンの父性本能が目覚めたらしい・・・!
蓮華ちゃんに代わる恋人を探してあげたつもりが・・・娘になってしまったらしい。(あ〜あ・・・)
その日から、ゴンは寝ても覚めても、仔猫をペロペロ、寝るときはいっつもキュッと抱きしめて一緒に眠る日々が始まったのでした。(そしてそれは今でも続いている)

ところで、ピカンテという名前の由来ですが、『ゴンザレス』といういかにも強そうな名前に対抗できて、しかもこの弱々しさをカバーするような名前にしようと思って調べた結果、『ピカンテ』(スペイン語とイタリア語で「ピリ辛い」)が意味もいいし、音も可愛いので付けました。

でも実はピカちゃんって、ゼンゼン弱くなんかないじゃん!というのが後々発覚するのでした〜v