愛と青春の旅立ち・ゴンザレス、Ｌ.Ａ.へ

ゴンのケガも治り、元気になりかけた頃、学校の都合でまったく予定外の地、ロスアンゼルスへ引っ越すことに。大陸の西から東へ横断したのはいいけれど、問題は住居。サンタモニカは入居条件が厳しく、多くの賃貸がペット、そして子供も禁止されている。
学校のカウンセラーに探してもらい、ＫＯＫＯさんという日本人を紹介してもらった。彼女はアメリカ人の男性と結婚したおばあちゃんで、彼女自身ネコを飼っている。ネコ同士気が合えばＯＫ、と言われいざゴンちゃんと一緒に面接へ！
　
　お宅はモンタナ通りというおしゃれな地区にあり、見渡せば庭付き一戸建てどころか、プール付の家ばかり。
「おい、ゴン、イイコにしてろよ〜！」とほとんど無駄な願いを込めつつ、いざご面会〜！

ＫＯＫＯさん家のネコたちは、ゴンザレスに興味しんしん。近づいてくるネコたちに、ゴンザレスは全身の毛を逆立てて「フーッ！、フーッ！」と怒ってばかり。ところがネコたちの中で、1匹のメスネコに対しては微妙に態度が・・・
彼女の名前は「蓮華」ちゃん。黒いフワフワした毛並みがヌイグルミのようなネコ。
ゴンちゃんは、明らかに彼女に対してだけ態度が違かった！目の色も違う！ゴンザレスは照れているんだ！もう、こいつったらv

「とりあえず、ゴンちゃんはイイコみたいだから・・・」と、マリア様のように御慈悲溢れるお言葉をＫＯＫＯさんからいただき、ゴンちゃんともども無事ＫＯＫＯさん家へ引越しが決定！ゴンは狭いＮＹのアパートから、広い裏庭のあるお家へ引っ越せて幸せだったけれど、それ以上に彼を幸せにしたのが、蓮華ちゃんの存在でしょう。
　人間から見ても可愛い蓮華ちゃんにゴンザレスは一目ぼれ。寝ても覚めても「蓮華ちゃん」。あまりのしつこさに蓮華ちゃんに「フーッ！」と怒られている日々だったとさv