そして。次の朝・・・

翌朝、私はいつもよりもかなり早く起きた。
やっぱりゴンちゃんが心配・・・・。

さっさと着替えて、だけどおそるおそるリビングのドアを開けると・・・

お腹空いた〜〜っ!!
と、3匹がそろってお出迎え。

ゴンちゃんがテクテク歩いているのを見て、「よかった〜」とほっと一安心。
ただし・・・部屋の中は数箇所の吐瀉物と、どうやらずっと起き上がれなかったゴンちゃんが、ギリギリまでおしっこを我慢していたらしく、トイレの手前にあるスノコにお漏らしが(←ちょっと惜しかったぞ!)。

まあ、汚れ物は拭けば良いわけで、とりあえずゴンちゃんが起き上がって歩いて「お腹が空いた」という表情が出来るまでに回復しているから、良かった良かったと思いながら、さくさくっとお掃除。



さあ、ゴハンという時点で・・・どうしようかな?と台所でちょっと思案。足元にはサルサが「お腹空いたのよ〜!」と騒いでいるけれど、とりあえずは無視。
ゴンちゃんの様子をよくよく見ると、足取りは重い。
吐いていたし、おしっこもしているけれど、水飲んでいるのかな?あんまり水の量は減っていない気もするし。脱水症状になりかけると、そっちの方が大変だから・・・と考えた結果、猫の缶詰の汁をたくさんゴンちゃんに与えることに。

ちょうどフレーク状の猫缶は汁気たっぷり。フレークの方はなるべく細かい食べやすそうなのを選んで、汁をいっぱい入れて、ゴンちゃんに与えてみる。

案の定、空腹感は訴えていても、実際にはさほど食べる元気もないらしいゴンちゃんは、汁をシャリッシャリッ(←相変わらず、奇妙な咀嚼音)と飲み、フレークを少し口にしただけで、「ごちそうさま」とお皿から離れていってしまった。(残りのエサはもちろん、サルサが食べました)

まあ、調子が悪いときって、人間もグレムリンもそんなもんよね・・・と思い、とりあえず汁を口にしたことでホッとした私も朝ごはん。

和室でTVを見ながら、パンをもぐもぐと食べていると、ゴンちゃんがやってくる。
そして・・・
スリスリ。

(・・・・ご、ゴンちゃんがスリスリしているよーーーー!?)
びっくり。
調子が悪いと、無償に甘えたくなるって、これも人間もグレムリンも一緒なのか!?
前代未聞の恐るべき事態。サルサもついでにやってきたが、ゴンちゃんの不調っぷりに、一歩身をひいた感じで私に近づいて、さっさと去っていった。
ちなみにピカンテはゴハンのとき以外、一切近づいてこない。
ゴンちゃんが調子悪くなる前までは、はしゃいで走り回っていたのに・・・・。

和室に残されたのは、私とゴンザレスのみ。
(えーーーっと。これは私にナデナデして欲しいのだろうか・・・・)
すっごくドキドキ。

(このまま、触ってがっぷり噛まれたらどうしよう・・・)
それはかなり痛いぞ。身に染みてよーーーーくわかっている。
でも・・・

ちょっとだけ、背中をナデナデ。
ゴンちゃんの短くてちょっと硬めの毛を触ったが、ゴンちゃんは何も言わず。
私ももうちょっとだけ勇気を出すことに。
(よし、どうせ噛まれたって、普段着の上にフリース着て、ウィンドブレーカーを着ているから、そんなに痛くないはず!(←もちろん、防寒、防猫毛対策))

よしっ、と思ってもうちょっと背中をナデナデすると、ゴンちゃんは丸くなって寝始めた。
うっわーーー、ワタクシとしたことが、快挙だよ。
かなり感動。
ゴンザレスに触って怒られない、噛まれないなんて、初めてだ。
ゴンちゃんからすれば、調子悪いからなので喜ぶべきところではないのですが、私個人としてはかなり嬉しい朝でした。