ガーゼを取り替える

＠オーナー＠はツーソン・ショーへ石を仕入れるべく、23日に日本をたちました。そのため、＠oku＠1週間余りキャットシッターです（後半はAちゃんにバトン･タッチ）。

今回、＠オーナー＠から事前に言われていたことがありました。
「ゴンちゃんのガーゼをとりかえる」です。

ゴンザレスは去年だったか一昨年だったか・・・頭の右耳の手前辺りに腫瘍ができてしまい、それがドンドンドンドン大きくなっていました。それがつい2週間前に破裂してしまったのです。
かなり血膿がデロデロドロドロだったようですが、自然破裂なのと、もともと腫瘍の部分に神経がないので痛くもなんともないみたいです。

ただ、いまだにリンパ液と血膿がタラタラ垂れるので、ガーゼで抑える必要があり。
本当はレーザー手術をする予定だったのですが、私がゴンザレスを触れない（・・・っていうか、＠オーナー＠以外触れない）ので、抗生物質で雑菌の繁殖を抑え、＠オーナー＠の帰国後に手術をすることになりました。

だからその間、ガーゼを取り替える羽目になったのですが。

「だから、ゴンザレスには触れないって言っているのに・・・」
たびたびお話しているように、ゴンちゃんはとても神経質。プツッ、と切れた瞬間、流血沙汰になります。かつては他のキャットシッターの足を昇り首筋に噛み付いたというオソロシイ話があるように、そして先日、＠オーナー＠がゴンちゃんを撫でていたら、指を食いちぎらんばかりに噛み付いたように、人間には理解しがたい状態で、プツッと切れることもしばしば。

私なんて私なんて！ずっと昔々の話だけれど、ノートに書き物をしていて、ゴンちゃんが目の前にいるのを気にせずに、手に持ったシャープペンシルを左右に無意識に振ったときに、指噛まれたんだから！！
数々の理不尽な痛い目に合い、血をダラダラ流しながら横浜駅を歩いた経験もある私としては、ゴンザレスに噛まれたくないっ！！
ああ・・・なのになのに、なんでガーゼを取り替えなきゃいけないんだよ〜（号泣）。

「大丈夫。ゴンちゃんが寝ているときに、ペタッて貼れば、アイツ鈍いからv」と、＠オーナー＠は言っていたが・・・・・

･････････・・・・・・・・・・・・・・・寝ない。
今朝。起きてリビングに行くと、前日＠オーナー＠が貼ってくれていたはずのガーゼが取れてしまっていた。そんなぁ〜、1日置きに交換で良いって言ったから、今日は交換しなくて済むと思っていたのにぃ！
と、ムンクの叫びのような思いだったが、取れてしまったものは仕方がない。
エサを与え、ゴンちゃんが眠りこけるのを待つことにしたが・・・・寝ない。

他のサルサやピカンテはお腹がいっぱいで眠り始めたのに、ゴンちゃんは前脚をしっかり踏ん張って起きている。
ときおり、ウツラウツラと眠りそうになり、そのたびにガーゼを手に取るのだが・・・
「ニャ！？」
なに企んでるんだよ？と言わんばかりに双眸が炯炯と輝く。・・・・コワイ。

私はそのたびに、「なんにもしないよー」と見たくもないTVのワイドショーを見たり、エサを与えたりする。そして落ちつくと、ウツラウツラ→そ〜っと準備→「ニャ！？」キラリ〜ン→テレビorエサでそ知らぬふり・・・・

を、延々と２時間半！
ついに！！

ペタっ、と貼れたのである！！やったーーーー！！！
さぁ、遊びに出かけようv (←火曜日は私は休みなのです）
その前にちょっとお手洗いに行って〜、出かけようかなぁ〜・・・・ポロッ。

・・・・・剥がれた。

一瞬の間にガーゼが取れて床に落ちていた。
がぁぁぁん。またやり直し？

泣きたい気持ちで、再びチャレンジ。でも、今度は私の忍耐が続かなかった。
トータル３時間が過ぎたとき。ブツッ！と私が切れた。

なんでなんでなんで、私の休みの日に！！せっかくの休日に！！
こんなことで時間を費やさなきゃいけないんだーーーーーー！！！

「もう許さんっ！！」
ビシっとゴンザレスに指を突きつけて宣言する。
「いい加減しろっ！！　お前のために時間なんて裂けないんだよ！！　アタシだって用があるんだからね！！」
怒り狂った私は、エイヤっ！とガーゼを貼り付けた！！

･･････・・・・・・・・・・・・・・・・貼れた。

「お？」とゴンちゃんは私の迫力に押されたからなのか、固まってペタペタっ、と貼り付けられていた。

やったぁぁ、貼れたよ〜！と喜ぶ私の前で、ゴンザレスはやれやれという顔をしていました（やっと眠れるもんね）。

その夜。
その後は充実した休日を過ごし、満足満足と帰って来た私が見たのものは・・・・
「・・・・また剥がれている」
たぶんガーゼの張り方が悪いのだろう・・・とは思う。だけどゴンちゃんが怖くて押さえ込んで貼れないし。ポロリンと取れてしまったガーゼに、大きくため息。

また貼らなきゃ・・・
と、思ったのだが。
ちょうどサルサがこれまた理不尽にもゴンザレスをビシバシと殴っている。「うぎゃ〜、サルサやめなさいってばぁ〜、ゴンちゃんかわいそうでしょ〜」とやめさせたが、ゴンザレスはすっかり機嫌を悪くしてしまった。目つきが違う。こーなったら、絶対触らせないだろうなぁ・・・と思ったし、もういい加減今日は精根尽き果てたので（それでも1時間半はガーゼを貼ろうと粘った）、ガーゼを貼るのを諦めたのでした。
(written by @oku@)