実は女スパイ

three-gremlins2007-03-26

それは今から2時間半くらい前のこと。
昨夜はなぜかまったりとして、10時ごろに床に就いたせいか眼が覚めたのが夜明け前の4時だった。


当然グレムたちは夢の中で、全員がそれぞれの場所でスーピー寝ていた。
そんな静寂の中、家の裏の方で


「ドンッ!」「バタンッ!」


と大きな物音が・・・・!
泥棒さんというか人間にしては物音が小さいぞ。誰かが侵入しようとしている気配もないな。と考えていたら、真っ先に反応したのはサルサ(というかゴン・ピカは気にせず寝ていた)


籐のベッドから起き上がると、スルスル〜とテーブルの間を抜けて裏が見える窓にストンッと飛び乗って外を見上げているのだけど、全身からでている気配がと〜っても真剣。
普段は多少の物音がしても、あまり気にしないグレムリンズ。
以前もあったけど、グレムが気にする時は不思議なことが起こる時だけ。


そんなこともあって、一応確認しておこうかな?と窓辺にいるサルサ越しに窓を開けて外を見てみた。
そして、サルサの見上げている視線を追うと、そこには一匹のノラちゃんがお隣の屋根の上に座って「じっ」とサルサとお見合いしている〜〜〜!


実はそのノラちゃんは、ここ数ヶ月うちにご飯を食べに来ている子だったのですよ。
ある夜セッションルームの掃除をしていたら、細くてきれいな「ミャ〜」という泣き声が聞こえて、ふっと見るとそこに女の子の「くろぶち」ちゃんが遊びに来て「ねぇ、ねぇお腹すいてるの〜、ご飯ちょうだ〜い」って話しかけてきたのです。


それがきっかけで、一日おきくらいにご飯を外に出しておくようにしているのだが、


「最近、全然顔を見せに来てくれないな〜。あのきれいな「ミャ〜」を聞くのも好きなのに残念。お顔を見せに来てくれないとご飯あげていても、なんだかつまらないな〜〜〜」


ってここ2、3日思っていたところ・・・。
う−ん、テレパっていましたか。それにしても、大胆な逢瀬の仕方だったわん。


ノラちゃんにしては人馴れしているので、普通のノラよりも近づける子なのだけど、やっぱり1メートル位まで来ると怖いらしくて逃げてしまう。
でも今朝のぶちちゃんは、そんな「怖がりで、細くてきれいな声で鳴く」イメージとは
ぜんぜんっ、違っていた。


身体も良く見るとでっかくて、前足なんかも太くて、あれでネコパンチを受けたらゴンもトラウマになりそうな位ごつかった。サルサが細腕でよかったよ。
アゴだって、きっと「ある物は食べなければ生きていけない」から色々な食べ物に対応できるよう発達していて、もしゴンがあのアゴを持っていたら、うちは横浜市消防局の救急車ご用達になっていてことであろう・・・・。


そう、「か弱くって、お腹をすかせている可愛い女の子」のイメージしか持っていなかった私としては、ちょっとショック。いやいや、ノラはあれくらいでなければ、サバイバルはできないよね、うん、うん。


しばし屋根の上でこちらを見下ろしていた彼女は、おもむろに2回アクビをすると向きを変えてお隣の屋根から、そのお隣の屋根へと伝って姿を消したのでした。
その姿は堂々としていて、地面の上も屋根の上も自由自在に、自分の世界を持っている。


「う〜ん、カッコいいかも・・・!」


なんだか、いつもは普通のOLの隣のお姉さんが実は女スパイだったところを見ちゃった
みたいな感じかな?(笑)
改めてネコの身体能力の高さと、そのミステリアスさや三次元の世界を自由に生きている
ことにネコの魅力を感じたひと時でした。

(写真は当のネコではありません。こんな感じの子です)