クロちゃんの受難

three-gremlins2008-05-02

今日、店を閉店しようとしたときのこと。
店の奥から店頭へ出てきたとき、ガラスのドアの向こうで、
クロちゃんが人間のオバチャンたちに詰め寄られていた。



以前もちょっと書いたけれど、
Tianの玄関前は、元町ノラ猫組合員たちにとってなかなか快適な場所だったりする。
道路から離れていて、ちょっと高い位置にあって、
風除けになって、玄関マットがあるからお尻が冷えなくて、
テラコッタスノコで爪とぎが出来て、
会合場所兼エサ場(エサを与える人がいるらしい・・・)の駐車場の脇なので、
何かがあればすぐに移動できる・・・とっても便利な場所なのだ。


普段は、犬がワンワン喚こうが、人間がちょっと近づこうが、
全く動じないのがノラ猫たちである。



が、今日は雨だった。



人間のオバチャンたちが・・・
おそらく「あら〜wネコちゃんだわ〜ww」みたいな感じで詰め寄ったのだろうが、
とっさに脇の暗い駐車場へ逃げようとした時、立ちはだかったのが、
Tianの傘たてだった。


一瞬、ほんの一瞬だけれど、
クロちゃんが「おおお、すぐに通り抜けられない!」と躊躇した結果・・・
オバチャンたちが、ズモモモーーンとクロちゃんににじり寄っていた。
もう逃げられない!!!



クロちゃんは、必死に全身の毛を逆立てて、オバチャンたちにネコパンチ!




でも悲しいかな、ノラネコちゃんたちに笑いながら近寄る大人の人間は、
ネコパンチなんかじゃビビラないのである。


端から見ていて、「クロちゃん、アヤウシ!!」という状況に、
私は思わず笑ってしまったが、ちょっと可哀相でもあったので、
ゆっくりドアを開けたら、オバチャンたちは、笑いながら去っていった。


「クロちゃんごめんねーーーーー」と謝りながら、傘たてを引っ込める。
が、クロちゃんは不機嫌・・・。
おそらく、
「この傘たてがあるから逃げ遅れたじゃないか・・・しかも、笑って見てたな・・・」
と思っているのだろう。

しばらくの間、ジーーーーッッと恨めしそうに睨まれていたのでした。
(written by @oku@)