旅での出会い

先月末までフランスへ買い付けに行ってきましたが、今回はフランスへ
入る前にイギリスのグラストンベリーという聖地へ寄って来ました。


グラストンベリーといえば、あのアーサー王のお墓があったり、グラス
トンベリー・トーアという、レイライン(イギリス中を走るエネルギー
・ライン)の中でも「ドラゴン・ライン」の通る丘の上にそびえ建つ
「聖マイケル教会」や、鉄分を含んだ「赤い癒しの水」の湧くチャリス
・ウェルなどがある所。


ここへ来るのは2回目だけど、今回の目的はグラストンベリーに石のお店
を持っている知り合いのディーラーさんを訊ねるためもあった。


おりしも夏至の直前ということで、ストーンヘンジも程遠くないこの聖地
B&Bはどこも予約がいっぱい。この町自体も本当に小さい田舎町だし、
B&Bは多くても4部屋くらいしかないから、ましてやドルイドの儀式の再現
を体験しようとする夏至の前後は空いてやしない。


そうしたら、このディーラーさんが快く自宅へ泊まらせてくれた。
元々彼は、私達が来たら泊まってもらおうと思って用意をしてくれていた
みたい。


グラストンベリーの町の中心から、彼の家に車で誘導されて車を走らせる
こと10分弱。
細い路地みたいな道を入ると見えてきたのは、なんと18世紀に建ったキャ
ッスルでございます〜〜〜。
そう、お城に彼は住んでいるのであった・・・・!


建物が広いので、このお城の元々のオーナーさんが維持しきれず、分けて
売っていたのを買ったらしい。4分の1でも、お城はお城、やったら広い
し、天井は2階分くらい余裕である。


そのお城へ入って最初に会った住人が、2匹の子猫たち。
白黒アーサーとグレーのガドゥィツク(だったかな?)の兄弟ネコ。


見慣れぬ来客に、最初は固まっていた2匹だけど、アーサーはすぐに慣れ
てくれて一緒に遊んでくれたし、次の日の朝にはベッドに来て一緒に添
い寝もしてくれた。
あまりに広い家なので、どうやらこの子たちは1階部分だけが自分たちの
家だと思っているみたいで、2階より上に上がって行こうとしない。


その内、大人になったら1階だけじゃないことに気がつくかもね。
ふ、ふ、4階まであるなんて夢にも思っていないんだろ〜な。


その後、フランス入りしてサン・マリーのショーへ向かったわけですが、
今回はアルザス・ワイン街道の中の小さな村へ泊まることに。
去年、帰り道に寄った村で、人々が皆さん感じがよくて、英語がとても
うまい女店主がいたりで気に入っていたのだ。


でも、さすがこんな村でもショーの時は中々空いていなかったりする。
数件回って、いかにも普通の家庭なんだけど、


「部屋が空いているから、ホテルっぽくやってます〜」


という所で落ち着く。全然、英語通じません。


そこのお父さんは、というかアルザスの人たちは皆、ドイツ語も話せる
ので、知っているありったけのドイツ語でなんとか会話成立(笑)


ここは、日本でいったら台所も別の2世帯住宅みたいな作りになって
いて、キッチン、ダイニング、ベッドルーム×2つ、きちんとしたバス
ルームがついているのに、とっても安かった。


そして、こんなカワイイ猫ちゃんまで付いていた。(笑)
塀の上にいたから近寄って行ったら、ゴロゴロ、クネクネしてくれたけ
ど、いざ写真を撮ろうとしたら


「フンッ」

って、そっぽを向かれてしまいました。(笑)
今回の旅で出会った、にゃんたちでした。